【広島市アパート2棟塗装工事③】外壁補修で下地を整える。塗装の仕上がりを支える大切な工程

前回の記事では、「高圧洗浄」で外壁と屋根の汚れを落とし、塗装の準備を整える工程を詳しくご紹介しています。

👉 【広島市アパート2棟塗装工事②】高圧洗浄で外壁をリセット！塗装前の大切な準備。

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今回は、塗装前の補修工事の様子をお届けします。

塗装工事と聞くと、「色を塗る作業」が中心と思われがちですが、実はその前の下地補修こそが、仕上がりと耐久性を左右する非常に重要な工程です。

■サビ補修｜金属部分の劣化を止める

【施工前】

金属パイプ部分にサビが発生。表面だけでなく内部の腐食も進行している状態です。

【施工後】

サビをしっかり除去し、サビ止めを塗布。表面を滑らかに整えてから仕上げ塗装に備えます。

サビが発生している金属部分は、そのまま塗装をしても再び浮き上がってきてしまいます。

まずはケレンと呼ばれる下地処理で、浮いたサビや古い塗膜をしっかり除去。

その後、防錆効果の高いサビ止めを塗り、再発を防ぎます。

見た目を整えるだけでなく、今後の劣化を食い止めるための重要な補修です。

■コーキング打ち替え｜隙間を守る防水ライン

【施工前】

経年劣化により、コーキングがひび割れ・硬化している状態。雨水が入りやすくなっています。

【施工後】

建物の動きに追従できる柔軟な防水層に。

サイディング外壁の目地部分には、雨水の侵入を防ぐためのコーキング（シーリング）材が施工されています。

紫外線や温度変化の影響を長年受けると、硬化してひび割れや剥がれが発生します。

今回の施工により建物内部への雨水侵入を防ぎ、外壁材の寿命を大きく延ばします。

■外壁の欠損補修｜ひびや穴も丁寧に補修

【施工前】

外壁の一部に欠けとサビが見られました。下地金属が露出し、雨水の侵入リスクがある状態です。

【施工後】

補修材を充填し、表面を平滑に整えました。乾燥後、塗装を重ねることで目立たなく仕上がります。

金属のサッシまわりや出隅部分などは、風雨の影響を受けやすく、欠損が発生することがあります。

こうした小さな欠けも放置すると水が入り込み、膨れや剥がれの原因になるため、早期補修がとても大切です。

専用の樹脂系補修材でしっかりと埋め、強度を持たせてから塗装工程へ進みます。

■ヘアークラック補修｜細かなひびも見逃さず

【施工前】

塗膜表面に細いひび割れ（ヘアークラック）が見られます。下地までは達していない軽度な状態です。

【施工後】

補修材を擦り込み、下塗り時に塗膜でしっかりカバー。細かなひびも消えて滑らかに。

ヘアークラックとは、主に塗膜の経年劣化によってできる細いひび割れのことです。

下地までは達していないため、構造に問題はありませんが、この段階でしっかり補修しておくことで、塗装後の仕上がりと持ちが格段に良くなります。

シーリング充填や下塗り材の擦り込みで対応し、表面の微細な傷をしっかり埋めてから、次の工程に進みます。

■補修の精度が、仕上がりを変える

塗装の美しさや長持ち具合は、どれだけ下地を整えたかで決まります。

塗料を塗る前に行うこの補修工程は、見えなくなる部分だからこそ、職人の誠実さが問われる大切な作業です。

ペイントホームズ山口東店では、目立つ劣化だけでなく、細かなひびや隙間も一つずつ確認しながら補修しています。

見た目の美しさだけでなく、「後々の安心」にもつながるよう、丁寧な下地処理を心がけています。

■次回予告｜鉄部ケレン作業で下地を整える

補修工事が完了し、建物全体の下地が整いました。

次の工程では、鉄部の**ケレン作業（下地処理）**と、その後の塗装準備の様子をお伝えする予定です。

鉄部は外壁とは異なり、サビや古い塗膜をきちんと落とさなければ、どんなに良い塗料を塗っても長持ちしません。

次回は、職人がどのように丁寧にサビを除去し、塗装面を整えていくのか——。

ご覧いただけたら嬉しく思います。